蕎麦雑学

● 蕎麦の語源

蕎麦(そば)と言う漢字は 中国の梁(502〜557)の時代に刊行された書籍に 「蕎麦」という文字の記載があるそうです。 蕎麦の実は熟すると果皮が黒褐色に変わるため烏麦、 雪かと見まちがうほど白い花を強調して花蕎・花麦。 また、普通種の蕎麦にはにおいと味が甘いので ダッタン種の苦蕎麦と区別した。 蕎麦は茎が弱く強風が吹くと倒伏しやすい。 蕎は麦とみなされ蕎麦となったが実はタデ科ソバ属に属する一年草本である。蕎麦をソバムギと訓読したのは実の形がかどばっているためで、 角麦(かくばく)、稜麦(りょうばく)の仮字をあてたりした。 また、ソバはムギについで美味であることから、 蕎麦と名付けられたとも言われる。ソバムギが下略されて ソバと呼ばれるようになったのは、日本では室町時代からとの事。

● 蕎麦は健康&ヘルシー食

蕎麦は、日本が世界に誇る食品の一つで、その成分の中には ポリフェノールの一種であるルチンが含まれている。ルチンは そばの実の殻に多く含まれる栄養素で、かつてビタミンPと呼ばれ、 欧米では薬として用いられている。 えんじゅ・タバコに多く含まれるが、食べられるものでは 蕎麦にしか含まれていない。 蕎麦1食(100g)に、100mg含まれている。 ルチンの効用は毛細血管を強化し 毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせたり、 血圧降下作用があります。 血圧は、アンジオテンシン2(血圧上昇)、ブラギニン(血圧下降)の バランスによって保たれているが、このバランスが崩れると血圧が下がったり 上がったりする。ルチンはこの血圧上昇物質の働きを弱める

また、ルチンは 心臓病・脳血管障害を予防し膵臓機能の活性化 血糖値の調整を行う膵臓に障害をもたらす物質の働きを弱め、 インシュリンの分泌を促し糖尿病の予防と抑制します。蕎麦に含まれるソバポリフェノールは、多くの有効成分を含んでいて、最近の研究でソバポリフェノールは特に、脳の記憶細胞に有効なことが わかってきた。ソバポリフェノールは脳の細胞脂質が酸化され、細胞が 死んでしまうのを防ぐ作用があるそうですので蕎麦を食べた後には是非ともルチンの入った蕎麦湯を味わって下さい。

蕎麦にはタンパク質がほかの穀類、麺類より多く含まれています。 そのほか、ビタミンB1・B2、ナイアシンも多く、カルシウム、鉄、 マグネシウム、ナトリウム、マンガン、アルミニウムなどのミネラルや、ルチンという物質も含まれています。 ただ一つビタミンCだけは含まれていません。これらの物質の吸収を 助けたり、足りない物を補ったりしているものが薬味なのです。

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