[2]松尾芭蕉の句にちなんで
そばはまだ 花でもてなす 山路かな 芭蕉
芭蕉の詠んだ句の中でも、私が好きなものの1つです。
ではなぜ芭蕉は蕎麦が花で「もてなす」と感じたのでしょうか?
お茶の世界(茶道)ではお客様への、おもてなしの1品として蕎麦を用いていることからではないでしょうか。そばきりよりも、そばがきとして供することが殆どのようですが..ですから昨今でも、お客様がおいでになった時に『そばでもすすりにいかがですか?』とお誘いすることは、充分なおもてなしをしていると言っても過言ではありません。ですから私ども蕎麦屋も、大切なお客様にご満足いただけるよう、手抜きは絶対にできない訳です。
おそらく芭蕉も蕎麦の花を眺めながら、口の中に広がる、そばの甘い香りを思い浮かべていたに違いありませんネ。
蕎 里[戻る]