mukudoriのさえずり:1999年【Home】



 

《1999/12/29》[初めての合宿]12月25日(土)〜26日(日)にかけ、黒羽交流促進センターで合奏団の初めての合宿がありました。たっぷりと練習をした後、深夜までおしゃべりしながら好き勝手に色んな曲を弾きました。しかも、コンミスのお友達でピアニストの大友聖子さんにも飛び入り参加して頂き、モーツァルトのピアノ・カルテットも弾いたりしました。延々と弾き続けたせいか、最後には弦を抑える指が痛くなってしまいました。就寝4時間後には起き出し、朝練をやろうとしたのですがなかなかメンバーが集まらず、結局朝食後練習開始となりました。合宿をやるとお互いに普段あまり見れない側面などをさらけ出し、その意外性に驚いたりするものです。管理人の方やお世話をして頂いた方も心優しく色々と便宜を図って頂いて有り難い思いをしました。また、みんな色んな食べ物野や飲み物を持ちよってとても愉快な一時を過ごすことができました。これも音楽が成しうる求心力による和なんだなとつくづく思いました。皆さんも合宿効果を是非お試し下さい。【Home】

《1999/12/22》[感性が導くイレガル]12月19日(日)に那須野が原ハーモニーホールで第14回レクチャーコンサートがありました。今回取り上げられたのはチェンバロです。いつものように館長の丹羽 正明さんの講義が1時間程ありました。チェンバロは鍵盤楽器と呼ばれていますが、これは便宜上の分類の仕方だそうです。楽器の分類では管・弦・打の3つしかないのです。その意味ではオルガンは管楽器であり、チェンバロは弦楽器ということになるそうです。弦をはじく部分を爪(プレクトラム)と言うそうです。しかし、これは動物の爪を使っている訳ではなく、鷲や鷹、或いは烏などの羽の芯の部分を使うそうです。最近はプラスティック製のものもあるそうです。2段のキーボードの上の段は短く、下の段は長く奥の方まで伸びており、上の段が前後にスライドでき、奥に入れるとカプラー装置(連結ストップ)で下の段を抑えた時上の段も同時に抑えられるようにできているそうです。音の違いは、ギターで例えるならば、響孔部分を弾くのが下の段で、駒の近くを弾くのが上の段に当たるそうです。リハーサルの時に床に濡れ雑巾を敷き詰めていましたが、これは乾燥し過ぎて楽器が壊れるのを防ぐためだと分かりました。それから、主にフランスではクープランのオルドル(同じ調性で書かれた小品を集めた曲集)第25番の『勝ち誇るミューズ』のように付点が無いのに付点が付いているような演奏を行なっていたそうです。この奏法をイレガルというそうです。これはフランス人の感性によるものだそうです。均等な機械的な演奏を嫌ったのでしょう。そこまで極端では無くとも、皆さんは自分の感性の赴くままに個性を出した演奏をなさると思います。ここに演奏における音楽美の原点があるのではないでしょうか。【Home】

《1999/12/15》[北欧の色彩]ヴァイオリンでフルートの音が聴けるなんて信じられますか?久しぶりのGTO教授のご指導での一幕です。アマチュアにありがちなことですが、ピアニシモで弓を使う量が少なくなってしまいます。グリーグの北欧の色彩を出すために、思い切り指板寄りで弓をたっぷりと使い、ヴィブラートをなるべくかけずに柔らかくこもりがちな音を出すのです。先生の御手本を聴いていると、弦をこするような音ではなく、本当にフルートのような優しく包み込むような何とも言えない音に聞こえるのです。表現力の凄さをまざまざと感じました。それから、私に与えられた課題が一つあります。スラーで弦を移る移弦の弾き方です。スラーと謂えども、曖昧に弾かずに、移弦の瞬間に弓のスライドを止める練習をするように指示されました。一所懸命に特訓してますが、やりすぎるとスラーにならないし、やり足りないと曖昧になるし、なかなか思うようにいきません。難しいものですね。【Home】

《1999/12/08》[ピリオド楽器]トレヴァー・ピノックさん(チェンバロ)、レイチェル・ポジャーさん(バロック・ヴァイオリン)、ジョナサン・マンソンさん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、有田 正広さん(フラウト・トラヴェルソ)の4名によるいわゆる『古楽器演奏会』が那須野が原ハーモニー・ホールで12月3日(金)に催されました。4つの響きが溶け合うような一体感のある優雅な演奏に魅かれていくのです。ピノックさんのチェンバロ独奏でヘンデルのシャコンヌの演奏もありました。チェンバロの画一的な発音からよくこれだけの表情が付けられるものだと感心せざるを得ませんでした。元は、バロック時代の楽器を『古楽器』と呼んだそうですが、次第に『その時代の楽器』(ピリオド楽器)という意味に変わってきたようです。バロック・ヴァイオリンはモダン・ヴァイオリンと比べ、弓は真ん中部分が逆に反っていて、顎当ても無く、ガット絃を使います。ヴィブラートは余りかけず、音量は小さいのですが、優しく淑やかで軽やかな響きが魅力的です。テンポやダイナミクスと共に、作曲者が描こうとした音楽はその時代の楽器が醸し出す音が最も自然なのかも知れません。演奏者も、その時代の慣例や風習、或いはものの考え方や演奏法などを取り入れられると良いかもしれません。但し、あくまでも自らの表現を失わない様にしなくてはいけませんね。【Home】

《1999/12/01》[音楽とギリシャ神話]ギリシャ神話で文芸・音楽・天文などの知的な活動を司る9人の女神のことをミューズ(ムーサ:単数形、ムーサイ:複数形)と言うそうです。ゼウスとムネモシュネの間に出来たのが、カリオペー・クレイオ・エウテルペー・タレイア・メルポメーネ・テルプシコラー・エラトー・ポリュームニア・ウーラニアー9人の娘ムーサイでした。音楽・芸術に深い関わりを持つため、これらが合奏団の名前に使われることがあります。ミューズ(muse)はミュージック(music)の語源とも言われています。女神アテナが発明したオーボエの笛をマルシュアースが練習し、アポロンのキタラと音楽で競技したときの審判を勤めたのがムーサイでした。キタラは大型の竪琴で、それがリュート型の絃鳴楽器となり、ギターとなって伝えられていると言われます。ギターはフレットがあるためにヴィブラートをかけるのが大変だそうです。しかも、音の高低の変化がヴァイオリンのヴィブラートの動きと逆になると言うから不思議です。手の腹を駒の近くに当てて、ヴァイオリンをはじいた時のようなこもった音を出す奏法をピツィカートと言うそうです。言葉や名前の由来って面白いものですね。神話にはまって演奏が神頼みにならない様にしなくてはいけませんね!【Home】

《1999/11/24》[ベビーシッター]勤労感謝の日、朝9時からストリング・トリオ〜クインテットを楽しんでいました。秋の日のヴィオロンの…なんて、感傷的な気分ではありません。初めて見る譜面のときは、落っこちないように一所懸命に弾くわけです。まばたきもせず目を皿のようにするものですから、目がカラカラになってしまいます。でもアンサンブルをやっていると楽しいものですよね。休憩でお茶を飲みながら話に花を咲かせていました時に、ベビーシッターの話題になりました。プロのオケの方は、団内で小さなお子さんの面倒を見れるような仕組みを取り入れている所もあります。でも、田舎のちっぽけなアマチュア合奏団では、なかなかそこまでするのは大変だということです。ひょっとしたら潜在的にお望みの方も結構あるのかもしれません。田舎でも核家族化が進み、孫のおもりをして頂けるおじいちゃんやおばあちゃんがそばにいなかったり、いてもつい遠慮してしまう場合もあるかもしれませんね。育児のために好きな音楽とはなればなれになっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?都会ではどうされているのでしょうか?【Home】

《1999/11/17》[音が音を消す]3次元能動消音技術って聞いた事がありますか?夢の消音技術と言われるもので、3次元ANC(Active Noise Canceler)での音響波面において、騒音源と付加音源を一つの音源とみなし、音響パワーそのものを最小にするので、全方向での騒音低減を実現するものだそうです。何だか難しくて分かりにくいのですが、簡単に言えば、音が音を消すことだそうです。単なる不快感を与えるだけではなく、人間の脳や神経に深刻な生理的影響を及ぼす騒音公害でお悩みの方にとっては朗報だと思います。評価用マイクロフォンと参照信号検出用センサーと消音用スピーカーに制御装置という構成です。原理としては、騒音源に対し、逆位相で同振幅の音源を作り出すものだそうです。合奏では互いの音を増幅するよう位相を合わせなくてはいけませんね。【Home】

《1999/11/10》[エンコード・デコード]ウィーンフィルの主席Vn奏者ペーター・ヴェヒターさんより、ウィンナ・ワルツの指導をして頂ける幸せな機会を得ました。彼は身に染み付いたいわゆるウィーン訛りを伝えようと全身を駆使して表現されるのです。然も留めなく湧いてくるエネルギーには驚かざるを得ませんでした。彼はまるで伝える事の楽しさを知り尽しているようでした。彼が指示した表現を周りの演奏者が実現すると、我が事のようにとても喜んで頂けるのです。人は、意識をする、しないに拘わらず、色んな形で自己表現をしています。これをエンコード(符号化)と呼ぶそうです。でも、これを受けとめる事ができなければ、コミュニケーションは成立しません。この受け留める能力をデコード(解読)と呼ぶそうです。幼い頃からこれらの能力を磨き、維持していくことが大切だそうです。意志の疎通が計られ、同化してくると、共鳴現象が現われ、まるで恋人同士のように、知らずに同じ様な行動をしている自分に気付く事になるでしょう。これをシンクロニーと呼ぶそうです。アンサンブルには欠かせない大切な要素の一つだと思います。初対面でいきなり合せるのは難しいものです。然し、エンコード・デコードの能力を高めることで、全身から発せられるシグナルによって、高度なアンサンブルを実現する事ができるものと思います。また、アンサンブルを高めようとしている人は、周りの音を良く聴き、動きを良く見ていますし、前傾している事でも分かるそうです。要は、前向きの姿勢とでも言いましょうか?あなたの姿勢をチェック!【Home】

《1999/11/03》[文化]11月3日といえば、『文化の日』ですね。各地で文化に因んだ様々な行事が行なわれていると思います。では、『文化の日』とはどんな日でしょうか?四大節(新年・紀元節・天長節・明治節)の中の明治節、つまり明治天皇の誕生日を『文化の日』と改めたものなんですね。広辞苑によると『文化』とは、『人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容とを含む。文明とほぼ同義に用いられることが多いが、西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、文明と区別する。』とあります。反意語がなんと『自然』なんですね。自然を壊そうと言うものでは無いと思います。そのままでは自然界には存在してはいないけれど、自然と湧き上がる精神的なものが、色々な形で表現され伝えられることなのかも知れません。那須野が原ハーモニーホール開館5周年を記念し、11月6日(土)に『文化』の薫り高い『ヨハン・シュトラウス・フェスティバル』が催されます。J.Straus T世没後150年、U世没後100年を記念し、ウィーンフィルのペーター・ヴェヒターさんを音楽監督に迎え、ウィンナ・ワルツを堪能して頂けます。那須野が原ハーモニーホール・オーケストラ養成講座の受講生も最後の方で『美しき青きドナウ』と『ラデツキー行進曲』に参加させて頂けます。翌7日(日)は、栃木県芸術祭音楽祭に、14日(日)には、西那須野町の産業文化祭音楽祭に参加を予定しています。『文化』ってこんなに忙しいものだったんでしょうか?字の如く心を亡くす事態は避けなければなりませんね。あなたにとって『文化』とは何ですか?【Home】

《1999/10/27》[ドイツの香りたっぷりのニューフェイス]来る10月31日(日)午後2時より那須野が原ハーモニーホールの大ホールにて、オーケストラ養成講座のミニ・コンサートが催されます。マックス・ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26他が演奏されます。ヴァイオリン独奏は西那須野町在住の小林 加代子さんです。彼女は愛知県芸を卒業後、ハンブルグ国立音楽大学大学院を修了されたそうです。ドイツ音楽の精神をたっぷりと身に付け、帰国されて間も無い新鮮な若々しい演奏がお楽しみ頂けます。この曲は1866年に作曲され、J.ヨアヒムに捧げられたものだそうです。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲にも劣らぬロマンティックで華やかなメロディを甘く力強くたっぷりと歌い上げる彼女の演奏は聴く方の心を魅了してくれます。是非、足をお運んでお楽しみ下さい。入場は無料ですが整理券が必要です。【Home】

《1999/10/20》[音楽の伝承]クラシック音楽(Classical Music)を直訳すると古典的音楽となります。では現代音楽はクラシック音楽になれないかというと、そうではないのでややっこしいのです。一般には『時流に左右されない音楽』という解釈でしょうか。クラシックという言葉には『芸術におけるその時代の最高水準』(State of the Art)という意味合いも背景にあるのかも知れません。また、ラテン語の『納税者階級に属するもの』から転じて『模範的なもの』や『真面目なもの』という意味合いもあるようです。音楽芸術の歴史を遡ってみると、象形文字の解読により旋律が分かってきており、紀元前数千年よりも前に音楽が既にあったようです。でも私達が鑑賞できるものはせいぜい紀元600年頃以降のものです。記録として保存されてこなかった世俗音楽に比べ、グレゴリオ聖歌を起点に伝承されてきた教会音楽は貴重な遺産として受け継がれています。大雑把にくくると、中世・ルネッサンスに続き17世紀にようやくバロック、18世紀半ばから古典派、19世紀はロマン派、20世紀が近代・現代とクラシック音楽史では呼ばれています。21世紀は何と呼ばれるのでしょうか?時代は変わっても音楽を愛するこころは変わらないでしょう。音楽芸術の楽しみを伝承する事はとても大切なことなのですね。あなたは誰に何を伝えたいですか?【Home】

《1999/10/13》[クラリネットの魅力]10月9日に那須野が原ハーモニーホールで第12回レクチャーコンサートが開催されました。今回は“クラリネットの魅力”というテーマで名前の由来や構造、歴史、奏法などの講義がありました。シングル・リードで円筒管(これに対しホルンは管が徐々に太くなっていくので円錐管と呼ばれます)、閉管式の音振動(こもったような柔らかい音)という特徴を持ち、比較的歴史は浅いそうです。モーツァルトの交響曲では後期の31番(KV297)のパリ、35番(KV385)ハフナー、39番(KV543)、40番(KV550)で使われています。また、クラリネットの魅力を存分に発揮しているのがケーゲルシュタット・トリオ(KV498)、クラリネット五重奏曲(KV581)、そして忘れてならないのがクラリネット協奏曲(KV622)です。モーツァルトがクラリネットを用いた数少ない曲はいずれも素晴らしい曲ばかりです。実演では循環呼吸も披露して頂きました。クラリネット演奏は若手実力者の筆頭と言われる遠藤文江さんです。華麗なるテクニックを披露して頂きました。【Home】

《1999/10/06》[ハ短調の名曲]ベートーヴェンのハ短調の名曲といえば交響曲第5番『運命』を挙げられる方が多いと思います。ピアノ曲がお好きな方は丁度200年前の1799年に創られたピアノ・ソナタ第8番『悲愴』を連想される方もいらっしゃるでしょう。この『悲愴』は『告別』と並んで作曲者自身が命名したものだそうです。この他に1801年にロプコヴィッツ公爵に捧げられた作品18の6曲の弦楽四重奏曲集の中で、第4番がハ短調の作品なのです。この曲は演奏される機会が比較的少ない隠れた名曲だと思います。例えば第1楽章では、音程の飛躍も激しく、強弱の対比も面白く、クレッシェンドやスフォルツァンドの効果的な使い方もあいまって悲劇性の予感が見え隠れします。それでいて優雅なメロディも全てのパートで存分に歌えるとても充実した曲です。余程気を付けて聴いていないと分からないかも知れませんが、4つのパートのうち1つのパートだけがスフォルツァンドを半拍前にずらして弾く部分が出てきます。決して間違えているのではありません。こんな変わった仕掛けをさり気なく目立たない形でちりばめているんですね。アマデウス弦楽四重奏団のセカンド・ヴァイオリンのニッセルさんはこの曲を全ての弦楽四重奏曲の中でセカンド・ヴァイオリンにとって最も演奏し甲斐のある曲と言ってるそうです。いつも刻みばかりで飽きてしまったセカンド・ヴァイオリン奏者に一押しの逸品です。録音では、アマデウス,ゲヴァントハウス,スメタナ,東京,バリリ,ブダペスト等々の弦楽四重奏団の個性溢れる名演が楽しめます。メロス弦楽四重奏団のストラディバリの響きを堪能するのも一興でしょう。カザルス・ホールにおいてお馴染みで、ベートーヴェンの演奏では定評のあるジュリアード弦楽四重奏団は結成以来50年間ファースト・ヴァイオリンを務めていたロバート・マンの引退が惜しまれます。ライブでは、エレオノーレ弦楽四重奏団のベートーヴェン・シリーズとして11月5日(金)19:00より千駄ヶ谷駅前の津田ホールで演奏されます。乞うご期待!【Home】

《1999/09/29》[音の高低と強弱]先日新幹線の中でMDを聞いたら低音域が殆ど聞こえません。これは新幹線の騒音が低い音域に抑えられている事によるものでしょう。高い音域の雑音は嫌われますので抑える努力がなされているのでしょう。ドイツでの高速列車の惨劇の要因の一つに振動抑制用のゴムを車輪に用いた事が挙げられていました。振動や騒音が安全に深く結びついているなんてなかなか想像できませんね。ところで、人の耳には高い音ほど強く感じます。そこで、音階を上っていくと同じ強さでもクレッシェンドしていくように聞こえます。音域の違う楽器で同じメロディを弾くと高域のメロディが目立って聞こえてきます。例えばヴァイオリンとチェロがユニゾンで同じ旋律を弾く場合には、よくヴァイオリンはチェロに乗っかって弾きましょうと言われます。つまりヴァイオリンはチェロの倍音として音色をひきたて柔らかく溶け合うような音を作る効果を担う事ができるのです。敢えて緊張感を出すためにヴァイオリンの人数の多い編成にしたりすることも考えられます。編成一つで同じ曲でも違った感覚で聴く楽しみも出てくることになります。そう言えば、やたらコントラバスをウンウン唸らせるのが好きな指揮者がいましたね。あなたの好みはどうですか?【Home】

《1999/09/22》[文化祭]9月19日(日)、栃木・茨城・福島の県境の近くにある小さな中学校(各学年1クラス)で文化祭が催されました。テーマは『世界』です。そこに私の所属します弦楽合奏団が招かれまして、ミニ観賞会をさせて頂きました。編成はヴァイオリン10人・ヴィオラ3人・チェロ2人・チェンバロ/ピアノ1人の合計16人です。音楽を通して少しでも『世界』を広げて貰えればいいなと思いました。皆さん、とても熱心に聴いて頂き最高に嬉しい思いをしました。聴衆の方々と演奏者が同じ時空を共有し、ひとつの演奏会を創り上げているのがこんなに実感できたのは初めてです。皆さんの純粋で明るく屈託のない笑顔がたまらなく、すがすがしい心地にしてくれました。ここは、禅宗のお寺の門前町で、とても礼儀正しい人ばかりで、それでいて人懐っこく気軽に挨拶しあう仄々とした気質はこの町の宝ですね。音楽を通して色んな出会いの機会が持てるっていいですね。あなたにはこの夏、心に残るどんな出会いがありましたか?【Home】

《1999/09/15》[わが国初の自治体共同文化施設]那須野が原ハーモニーホールは、栃木県北部の大田原市と西那須野町によるわが国初の自治体共同文化施設という形で、今後の地方文化施設のあり方に一石を投じた注目のホールです。オープンしてまだ5年です。とてもいい企画の演奏会もあり、首都圏からの聴衆もいらっしゃるようです。フジ子・ヘミングさんのCD『奇蹟のカンパネラ』VICC-60123は今年1999年5月18日から20日に那須野が原ハーモニーホールを使って録音されたものだそうです。CDをお持ちの方は解説所の目次の下をご覧ください。このホールでは最近よくCD録音が行われているそうです。その理由に、ホールの響き、楽器そのものと管理状態の良さ、まとまった日にちでのホールの借用、首都圏から比較的便利な位置(東京から那須塩原まで新幹線で70分、あとはタクシーで20分と何と1時間半で到着)等が上げられるそうです。1275席ある中規模のシューボックス形のホールで、とても響きがいいのです。一昨年のシューベルト生誕200年祭のピアノトリオ・クインテットや昨年催された堤剛さんの無伴奏チェロの演奏もホールの隅々までに鳴り響いていました。山形由美さんのフルートなども録音されているようです。最近の録音であなたのお持ちのCDがこのホールで録音されているかも知れませんね。【Home】

《1999/09/08》[共感]CD『奇蹟のカンパネラ』VICC-60123を発売以来、爆発的なブームとなっているフジ子・ヘミングさんを認めた音楽家の中にフランスものが得意なフランスを代表するピアニスト、サンソン・フランソワさんが挙げられています。でも、フランスものだけでなく、この方のショパンもとても素適です。繊細さを表面化させず、熱っぽく、然もエレガントに歌い上げる個性的なフランソワさんの演奏は、フジ子さんの演奏と相通じる所があるように思えます。きっとフランソワさんも、そんな共感する所があったのでしょう。幼い頃から神童ぶりを発揮していたフランソワさんも、2000年には没後30年になってしまいます。フランソワさんの46年間という限られた生涯における貴重な記録のひとつとして私が大切にしているCDが『CHOPIN RECITAL』CE33-5177です。ショパンの代表的なピアノ曲ばかりを16曲収めた豪華絢爛なアルバムです。お二人の間にそれだけ相通じる所があっても、違った音楽、違った世界が感じられます。音楽を通して、発見と共感による感動の喜びはなにものにも代え難いものですね。【Home】

《1999/09/01》[人の感覚の凄さ]8月28日と29日に、那須野が原ハーモニーホール・オーケストラ養成講座の特別講習会がありました。指導に来て頂いたのが、チェコご出身のアントニン・キューネルさんです。練習曲はリストが『リズムの神化』と評し、ワグナーが『舞踏の聖化』とたたえた、ベートヴェン作曲の交響曲第7番イ長調作品92です。キューネルさんは耳の良さをかわれて、ピアニストから指揮者に転向されたそうです。この2日間もその才能を遺憾無く発揮されていました。キューネルさんはいくつもの楽器が同時に出す音の音程を聞き分け、それぞれに指示を出されるのです。しかも長いのばしの音だけでなく、激しく動くリズムの中の音に対しても決して聞き逃さないから、受講生がみんな驚いていました。人の感覚とは凄いものなんだなとつくづく感心してしまいました。あなたにも磨けば光る能力が潜んでいるかも知れませんね。【Home】

《1999/08/25》[のばしで歌う]動きのある旋律を歌い上げる影には、のばしや頭打ち・刻みなどの引き立て役に相当するパートが活躍しています。ところが、これを機械的に単調に弾くと実につまらない演奏になってしまいます。長いのばしの音の中で旋律に負けないくらい表情を付けてみると曲全体が驚くほど生き生きとしてくるのです。但し、旋律をひきたてる事が目的ですからそのバランスをくれぐれも間違えないようにしなければなりません。また、これは1st Violinについても例外ではない事を忘れないようにしなければならないのです。【Home】

《1999/08/18》[贅沢なひととき]ただでさえ忙しい現代人にとって、アマチュアオーケストラのために練習時間をさくことは大変な事です。お勉強やお仕事や家事、家族サービスやレジャーやデート等々有限な時間の中から時間を創出するわけです。早朝から深夜まで働き詰めのお父さん方は、ようやく週末に楽器を握れるのが実態かも知れません。たまの休みには家でのんびりとしたいと思ったらその時点でオーケストラから縁が切れてしまいます。一度サボると復帰するのが難しくなります。お母さん方は家事の合間をぬってやりくりするのも難しいでしょう。特に小さいお子さんがいらっしゃる所は尚更です。乳児を背負ってヴァイオリンを弾く姿を思い浮かべて下さい。一般的には月に2〜4回2時間程度の練習をしている合奏団が多いようです。そんな中、わたしが所属する弦楽合奏団は贅沢にも第1,2,4日曜日の午後1時〜5時とたっぷりの練習時間をとっています。練習は皆さん真剣そのもので、曲の解釈、アーティキュレーションの違い、発音の仕方、音の切り方、休み方、バランスを揃えたりと妥協を許さず納得が行くまで突き詰めていると、あっと言う間に時間が過ぎてしまいます。たまには、曲の解釈や表現をめぐって、白熱した議論になる事もたまにはあります。聴いてて何だか変だと言う時も、改善のアイデアを出し合ったりして楽しむ事もあります。音楽に対しては厳しいけれど人には優しい人ばかりで、長めの休憩を挟みとても和やか雰囲気で心のリフレッシュができるため、疲れを感じさせないのかも知れません。本番も入れ1年間に40回程集まりますが、音楽がごく自然な生活の一部となっていて、毎回毎回が充実したとても贅沢なひとときなのかもしれません。【Home】

《1999/08/11》[擦弦楽器の奏法]ピアノやチェンバロのように鍵盤を持っている楽器を鍵盤楽器と呼んでいます。ツィンバロンのように弦を叩く楽器を打弦楽器、ハープを始めリュートから発展した民族楽器バラライカ、ウクレレ、バンジョー、ギターのほかマンドリンなど弦を指やピックではじく楽器を撥弦楽器と呼んでいます。これらに対し、ヴァイオリン族のように弓で弦をこするものを擦弦楽器と呼んでいます。オーケストラではこの擦弦楽器を一般に弦楽器とか弦5部と称して、高い音域からヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスで構成されています。擦弦楽器の奏法にも色々なものがあります。弦を弓でこする奏法をarcoと呼び、手元から弓の先端に向けて弾くのを下げ弓(down−bow)、逆に弓の先端から手元へ向けて弾くのを上げ弓(up−bow)、弓先で弾くのをSpitze、弓の中程で弾くのをMitte、弓の根元で弾くのをFroshe、指で弦を押さえずに弾くのを開放弦、軽く押して倍音を出し縦形フルートに似た音を出すのをFlageolet。駒の近くで硬い音色を出すのがSul ponticello、指板の近くで柔らかい音色を出すのがSul tasto、テヌート・スラーで表記され僅かに離しながらひと弓で弾くLoure、音を短く切る奏法はStaccato,Spiccato,Sautilleなど、いわゆる刻みと呼ばれるTremolo、移弦による分散和音を弾くのがArpeggio、駒に振動を抑え柔らかく音を弱くするMute、弓の木の部分で弦を叩くCol legno(高価な弓をお使いの方でCol legno用に安価な弓を準備される方もいらっしゃるようです)、弦を指ではじくのをPizzicato(はじく指は右手だけではなく左手も駆使してPizzicatoを織り交ぜる超絶技巧の曲もあります)、ヴィオッティのように自分の曲用にViotti−strokeという奏法を考え出したものもあります。ルロイ・アンダーソンのようにコントラバスを回転させる指示までしているものもあります。別にふざけて勝手に遊んでる訳ではないので誤解の無いように。作曲者の指定、指揮者の指示、演奏者の解釈などで色んな奏法により表現の幅が広がっていくのです。【Home】

《1999/08/04》[五線譜におたまじゃくし]久しぶりに五線譜におたまじゃくしを書いたのですが、記譜法は色んな変遷を経て今の形に落ち着いているので、きっと使いやすく改良された結果なのでしょうが、実際にト音譜表、ハ音譜表、へ音譜表を使い分けるのは大変ですね。弦楽四重奏では主にViolinがト音譜表、Violaがハ音アルト譜表、Celloがへ音譜表を用い、加線をなるべく使わずに使用音域を五線内に収めるために使い分けるのです。広い音域が必要となるCelloの譜面ではへ音譜表だけでなく、ハ音テノール譜表やト音譜表も混ざり、読む時も切り替えが大変です。古くは音の高さをアルファベットで表示する文字譜や、数字を用いた数字譜、リュートや三味線などで使う数字・文字・記号の組み合わせで表現するタブラチュア(tablature)など色んな記譜法があります。また、10世紀頃F音を示す1本の赤線に独特な符号が記入されるようになり、その後次第に線の数か増えていき、18線のものまで現われたそうです。グレゴリオ聖歌などでネウマ(neuma)譜と呼ばれる記譜法が使われ、小節線を持たない4線譜を用い音の高さを正確に表現する方法を完成させ、C音の位置を示すC クレフ(clef)〔ハ音記号〕を考案したのが11世紀イタリアの修道僧で教会音楽の大家のグィード・ダレッツォでした。13〜16世紀にかけて漸く時間的長さを示す定量音符や休符が考案され、モノフォニーからポリフォニーへと音楽が急激に発達したそうです。現在の丸音符が普及したのは16世紀頃からですので、それ以前は五線譜におたまじゃくしはいなかったのですね。【Home】

《1999/07/28》[ふさわしいテンポ]テンポが速いから難しいとか遅いから優しいと言うものではなく、楽曲の性質や内容によって作曲者の意図を反映して表現するのが最も演奏しやすく聴きやすいものです。ウィンケルによって発明されたメトロノームは、補聴器考案者のメルツェルによって実用化されました。速度記号を用いて1分間に奏する拍数を指定する事により楽曲の絶対的な速度が標準化されました。ベートーヴェンやツェルニーが数字による速度表示を初めて用いました。(♪=120とは1分間に8分音符を120拍で演奏する事になります)それ以前は速度標語で表現してきました。日本でよく使われるイタリア語の速度標語を遅いものから並べてみます。Largo(broad) < Lento(slow) < Adagio(at ease) < Andante(walking) < Moderato(moderate) < Allergo(fast,cheerful) < Vivace(quick,lively) < Presto(very fast)これに意味を強める付加語con moto(somewhat),piu(much),molto(very),assai(much)と接尾語〜issimoがあります。また、意味を弱める付加語meno(less),poco(little),non troppo(not too)と接尾語〜etto,〜inoがあります。これだけの組み合わせだけでもかなり複雑ですが、曲想用語や演奏用語から転用されたものや速度の変更が加わると、もう大変です。モーツァルトのディヴェルティメント変ロ長調KV137の1楽章のようにAndanteでも女性的で優美な気品ある歩行をイメージした方が似合う場合もあります。テンポは演奏者の解釈によっても、大きく違いが出てくるものですが、聴く立場では意外とその方の心拍数の方が支配的だったりするかも知れませんね。【Home】

《1999/07/21》[聴覚回復で真の芸術が復活]ETVカルチャースペシャル「フジコふたたび」で今年4月に上野の音楽堂で催されましたイングリート・フジコ・ゲオルギー・ヘミングさんのピアノリサイタルの模様が放送されました。その演奏を聴いて、久しぶりに本物の芸術に触れることができたような気がしました。彼女が得意のリストを中心としたピアノの音が流麗にごく自然に流れ、溢れる音楽性で魅了してくれました。一つ一つの音がまるで命を与えられ自由に自己表現をしているように生き生きとして、それでいて曲全体が途切れの無い一本の帯のように絶え間なく私に囁きかけてくれました。インタビューの中で、次のような事をおっしゃっていたことが強く印象に残っています。「少しぐらい音が違ったっていいじゃない。機械が弾いているんじゃないんだから。」とかく形式ばった感動の少ない演奏が多い中、魂を謳い上げる魅力的なピアニストが聴覚の回復により復活した事は聴衆にとって何よりも宝です。天才ピアニストと絶賛され期待されたのに聴力を喪失し忘れられていたのです。鍵盤を叩いても全く音が聞こえなかった2年間の辛さを淡々と語っていらっしゃいました。今では片方の聴力が40%程度回復しているようです。最近医学会では残存聴力を補聴器で補えないほどの重症の聴覚障害の患者さんのために電波で音を飛ばし埋め込み式の電極で刺激を与える聴覚補助器具が出てきているようですが、聴覚機能を回復する治療がもっと進むといいですね。【Home】

《1999/07/14》[楽章間で目から鱗]今年度のモーツァルト合奏団の指導を元Y響コンマスでGTO教授にお願いすることになり、先日初めての指導を受けました。そこで、『楽章間のテンポの関連を考えて下さい。』と指示されました。ある曲の練習で、第1楽章のAndanteのテンポの先に第2楽章のAllegro di moltoがある訳で、無関係に弾くものではないということでした。確かに、アタッカの場合は楽章間のテンポが連続的に繋がっていく事が自然なのですが、楽章間が切れていても、作曲者の意図の中には楽章間を結び付けるものがあることも、十分配慮する必要があるし、それによって曲全体の流れが保たれることになるのです。途切れ途切れに行なっている練習の中にも、重要な内容に気付かずに過ごしていたことを諭されたようで、目から鱗が落ちる思いをしました。【Home】

《1999/07/07》[音楽の持つ不思議な力]音楽療法の効能が医学的に裏付けされるデータが、名古屋芸術大学の音楽療法士である久保田助教授によって得られたことが、Biomusic学会で報告されたそうですね。健康な人でも毎日何個か作られていく癌細胞を、攻撃して消滅させる能力を持つリンパ球の一種のNatural Killer(NK)細胞が、音楽の持つ不思議な力によって量的にも質的にも最大で60%まで大きく活性化され、免疫機能が高まることが確認された訳です。具体的なメカニズムはこれからの解明を待つことになりますが、痴呆症やパーキンソン病などの難病の症状の改善に効果を発揮する音楽の価値も見直されてくることにもなります。そう言えば、音楽をやってる人ってとっても気が若いし生き生きしてると思いませんか?あまりやりすぎて子供っぽくなってしまう人は別でしょうか???【Home】

《1999/06/30》[裏方さんの影の力]西那須野町の文化振興基金チャリティ事業として、文化協会の中の舞台芸術部門主催の発表会が6月26日(土)町民ホールで開催され、大盛会でした。私もモーツァルト合奏団として参加させてもらいました。割り当て時間が30分でしたので、モーツァルトのディヴェルティメント変ロ長調KV137とヴィヴァルディの協奏曲集「調和の霊感」よりOp.3−8を弾かせて頂きました。5月29日(土)のプロムナード・コンサートより僅か1ヶ月足らず5回の練習で、細かいところが詰め切れず、多少悔いの残る演奏であったことを反省しています。運営に当たっては、町役場の方のご協力のもと、舞台芸術部門以外からも沢山の方がヴォランタリーなスタッフとして活躍され、手際良く進行して頂きました。舞台芸術はこのような舞台を支える影の力無くしては成り立ちません。那須野ヶ原ハーモニーホールでは、オーケストラ養成講座、合唱団育成講座、演劇講座に加え、舞台操作技術者養成講座も開講しており、影の支えの一役を担うスタッフの養成も実施しています。裏方さん有っての表方の安心できるステージが叶うものです。有り難いものですね。【Home】

《1999/06/23》[永久の愛と蘇える魂の旋律]満席の日比谷シャンテ・シネで『レッド・バイオリン』という映画を観ました。イタリア、オーストリア、イギリス、中国、カナダの5カ国を4世紀に渡り旅を続けて色んな人と出会うヴァイオリンが主役で、構想3年5ヶ国語で撮影されたフランソワ・ジラール監督の芸術大作です。ジョン・コリリアーノ作曲の心を揺り動かすような魂の雄叫びとでも言うような激烈なヴァイオリンの演奏をジョシュア・ベルが手タレとして二人羽織のような形で苦心して撮影されたそうです。クレモナで製作されたこのヴァイオリンの数奇な運命に、まるで命と魂が宿ったような生き物を見たような気がしました。『永久の愛と蘇える魂の旋律』がひしひしと伝わってくる凄い作品です。普通は映画館での耳をつんざく大音響には閉口しているのですが、この映画は映像を観るだけでなく、演奏を聴く人のことを良く考えて極力音量を絞った心憎い配慮が有り難いですね。7月9日までの上映のようですので、お早めに!レッド・バイオリン公式HomePage【Home】

《1999/06/16》[マナー]5月30日(日)に井崎正浩さんの指揮で某大学オケが演奏するプロコフィエフのロメオとジュリエット他を新宿文化センターで聞いて、2週間も経たないうちに6月12日(土)に井崎正浩さんの指揮で栃木県交響楽団のブラームスのドッペル・コンチェルト(ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲)、田園他を那須町文化センターで聴きました。別に井崎さんの追っかけをやってるわけではありませんが、たまたま続きました。井崎さんの指揮は演奏の表情を付けさせる表現力がとても豊かで演奏者もつい乗せられそうな雰囲気でした。那須町での演奏会で楽章毎の拍手があったことは大目に見たとしても、ブラームスの2楽章の時ソリストの加藤さん、山崎さんの目の前で数分に渡りよちよち歩きの子供が紙をシャラシャラいわせていて、その子の母親も放置状態だったのには参りました。さらに、後ろの方から小さい子供の声が聞こえてくるし、ドアがバタンバタンと音を立てるし、折角の素晴らしい演奏に雑音が入り、とても残念な思いをしました。マナーの悪さで演奏者も聴衆も集中が削がれて演奏会が台無しになるのです。演奏会によってはよく「未就学児童はお断り」の指示が書かれているものが沢山あります。託児サービスを行なっている演奏会も多くなってきました。感性豊かな小さなお子さんに最高の音楽を聴かせて、情操を高めてあげたいのは良く分かりますが、演奏者や他の聴衆の方に迷惑が掛からない様に、マナーを身に付けることも大事ですね。【Home】

《1999/06/09》[古典組曲]性格の異なった特徴的な舞曲を決まった系列で並べたものを古典組曲というそうです。例えば、次のような舞曲があります。アルマンド〔ドイツの舞曲〕:4/4拍子短いアウフタクトで始まり程よいテンポ。クーラント〔フランスの舞曲〕:二拍子短いアウフタクトで始まりしばしば付点音符のリズムを持つ速いテンポ。サラバンド〔スペインの舞曲〕:三拍子第二拍を長く伸ばす荘重で緩やかなテンポ。ジーグ〔イギリスの舞曲〕:三拍子軽快なテンポ。メヌエット〔フランスの舞曲〕:3/4拍子強拍で始まり優美で愛らしく程よいテンポ。ガヴォット〔フランスの舞曲〕:2/2拍子二分音符一つ分のアウフタクトで始まり強拍を強調する程よいテンポ。ブーレ〔フランスの舞曲〕:2/4または2/2または4/4拍子四分音符一つ分のアウフタクトで始まり軽快で速いテンポ。そう言えば、バッハの無伴奏チェロ組曲はすべて、6つの舞曲から構成されてます。ただし、第5曲だけがメヌエット・ブーレ・ガヴォットの違いがあります。また、第1曲目(つまりアルマンドの前)にプレリュードがあります。この他にもリゴードン・ポロネーズ・イタリアーナ・アリア・シチリアーナ・パッサカリア・フォルラーヌ・パスピエ・ロンドー等々沢山あるようです。各地の祭囃子や盆踊りのようですね。【Home】

《1999/06/02》[文化を育てる気持ち]5月29日(土)は、西那須野町の文化協会の総会に初めて参加しました。664名の会員で173件の事業が1年間に行なわれたと聞いて驚きました。舞台芸術のみではありませんが、人口わずか4万ちょっとの町としては凄いことだなと感心しました。各団体の代表がその総会に90名ほど集まりました。そのアトラクションにモーツァルト合奏団として『プロムナード・コンサート』と称して、バロックから古典までのいわゆる名曲を年代順に演奏をし、大変喜んで頂けました。分野は異なっても、文化を育てる気持ちは同じもので、心の通じ合えた貴重なイヴェントの機会が得られたことにとても感謝しています。【Home】

《1999/05/26》[安らかな世]5月22日トキの雛が孵ったそうですね。元気に育つといいですね。同じ日に我が家の東窓のすぐ側で、鳩の雛が2羽孵りました。鳩は去年の巣を補強してリサイクルするんですね。ねずみ色と黄色の混ざったような産毛に包まれて、折り重なるようにじっとしています。話は変わりますが、前回のロメオとジュリエットでは、モンタギュー家とキャピュレット家の封建的士族の軋轢による、運命的な切ない悲劇を物語っています。両家のいがみ合いから互いを誹謗中傷し、抗争を繰り返し命を奪い合う様子や、政略的な結婚や、修道士の計らいが行き違いになり、誤解から自らの命を絶つことになるなど、悲しい出来事が沢山描かれています。平安時代の日本の物語には、殺りく無しで愛を描いているそうですね。現代でも世界のあちらこちらで民族紛争が引き起こす悲惨な出来事が報道されています。5月15日にオランダのハーグ平和会議で採択されたハーグ・アジェンダの中の第1項目に「日本の憲法9条を見習い戦争をやめる」ことが提言されています。何時になったら豊かで安らかな世の中が作れるのでしょうか?【Home】

《1999/05/19》[ロメオとジュリエット]お芝居では『ロミオとジュリエット』と言っているようです。先日『恋に落ちたシェイクスピア』(SHAKESPEARE IN LOVE)と題する映画を観てとても感動しました。流石に1998年オスカー7部門受賞作品です。元を辿るとイタリアの聖職者・宮廷人・軍人のマッテオ・バンデッロ作で1562年に出版されました『ロミウスとジュリエットの悲劇の物語』が種本となっているようです。クリスマスの季節に出会って翌年の夏に終わる話をシェイクスピアは日、月、火、水と4日間に凝縮してしまったんですね。更に種本の中では、ジュリエットは16才ですが、シェークスピアは14才誕生日前の少女が恋に目覚めていく過程を描いています。映画の中ではシェイクスピアがどのようにこの傑作を創り上げその背景に彼自身が落ちた恋をダブらせたラブストーリーで描かれています。舞台が男性だけの時代だった16世紀末のロンドンで芝居熱に浮かされた富豪の娘Violaが男装して役者のオーディションを受け、スランプに陥ったWill(ウィリアム・シェイクスピア)と織り成す心のひだをドラマティックに展開していくものです。映画に使われている曲もアカデミー賞作曲賞受賞をしただけはあって、切ない二人の心情を良く表した素敵な弦の響きが印象的です。一つの題材から色んな傑作が産み出されていくんですね。音楽で言えば、プロコフィエフのバレー音楽、グノーのオペラ、ベルリオーズの劇的交響曲、チャイコフスキーの幻想序曲、更に発展したバーンスタインのウェストサイドストーリーなど沢山あるようです。プロコフィエフはハッピーエンドで創ったバレー音楽を悲劇に戻してしまいました。映画の結末は如何に?【Home】

《1999/05/12》[産みの苦しみ]今年もやってきました愛鳥週間(Bird Week)5月10日(月)〜16日(日)。西那須野でも那須野ヶ原公園で野鳥観察会などの催しが行なわれています。ゴールデンウィークに我が家にも平和の使者である鳩が去年と同じ所に巣を作り、卵を一生懸命暖めています。新たな命を生み出すのは大変なことです。モーツァルトが尊敬していたJ.ハイドンへ献呈した弦楽四重奏ハイドンセット(KV387,421,428,458,464,465)の献呈の辞の中で、『ここに6人の息子たちをお渡し致します。この息子たちが、長い間の苦労の結果実った果実であることを信じて下さい。』と父親の心境をつづっています。また、M.ハイドンが病気で作曲のノルマを果せずに困っているのを知ったモーツァルトは急遽救いの手をさしのべてヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(KV423,424)を創ったそうです。天使の歌声を自然と譜に落とせる心優しいモーツァルトのエピソードのひとつですね。私も『使用楽器がひとめで分かる』シリーズ第3弾の生みの苦しみ中です。次週に乞うご期待!【Home】

《1999/05/05》[カノン]カノンと言えば、パッヘルベル(1653〜1706)が余りにも有名です。3部に分かれたヴァイオリンが主題を一定の間隔で和声および対位法の法則に従い模倣しながら後を追うものです。チェロ・バスは【DAHFisGDGA】の8個の音で成る2小節の音型を延々と28回繰り返すのです。色んな編曲が世に出回っているようですが、チェロ4部だけで編曲されたものをお友達の結婚式に新郎を交えて弾いたこともあります。忠実に模倣するのが平行カノン(単純カノン)といい、2声・3声・4声・・・と声部を増やしたり、2度・3度・4度・・・と音程をずらしたものもあります。バッハの管弦楽組曲第2番第3曲サラバンドでは、フルートとヴァイオリンで先行した旋律を、通奏低音が1小節遅れて巧みな12度のカノンを展開します。他に、音程を逆にとる反行カノン(転回カノン)、音符の長さを変える拡大・縮小カノン、逆から辿る逆行カノン、環のように無限に続けられる無限カノン(循環カノン)、バッハの『音楽の捧げもの』No.3/eのような次々と転調を続け知らぬ間に原調に戻る螺旋カノン、複合主題の2重・3重・・・カノン、入りや進行がパズル的で叡智が求められる謎カノン、モーツァルトのヴァイオリン二重奏ト長調のような楽譜を逆さに立てて終わりから逆に弾くと二重奏になるカノンもあります。色んな追っかけ方があって、人と人との関わり合いを見てるような気がしてきます。【Home】

《1999/04/28》[カザルスホール]企画部門のアウフタクトの解散の知らせを聞いてとても残念でなりません。開館10周年を記念してパイプオルガンも設置された年に「アマチュア室内楽フェスティバル」に参加させていただいた者としても、自主企画が無くなるのは残念でたまりません。構造不況の影が文化支援の屋台骨まで揺るがす結果になろうとは、芸術文化の維持発展の難しさを痛感せざるを得ません。地方のホールでも1%程度のクラシック愛好者で最高の演奏会を維持し続けることは本当に難しいのです。ましてや、能動的に演奏活動を継続的に行なう方は本当に限られてしまいます。熱心なスタッフが演奏家を育て、演奏家が聴衆を育て、聴衆がホールを育てるいい循環を定着させてくれたカザルスホールに再起を懸けて復活を祈りたいと思います。【Home】

《1999/04/21》[モーツァルトの交響曲]モーツァルトは生涯47曲の交響曲を創っています。【モーツァルト交響曲編成一覧表】を参照して下さい。これは、1765年に8才から創り始め、20才前後と1791年に亡くなる前3年間を除いて、殆ど絶え間なく創り続けたライフワークだと考えてもよいでしょう。その中でも主調が短調のものは、わずかに第25番と第40番の2曲のみです。また、古典派としてソナタ形式を完成の域まで高めた時期でもあります。また、フランスに端を発したロココ様式に代表される宮廷文化が1789年のフランス革命と時代を同じくして、劇的な変化を遂げ、芸術の市民権が得られる時代にも遭遇していたのです。特に第39番から第41番の後期三大交響曲は主題の加工が多く、頻繁に転調されていく展開部を持っています。当時の貴族社会では明快で優雅なものが好まれていましたので、喜怒哀楽という人の感情表現を音楽芸術で具現化した複雑で不安定なものはなかなか理解されづらかったことでしょう。モーツァルトの気持ちを素直に表現した作品からモーツァルトの人となりを垣間見ることができるといいですね。〔一周年記念:1538名のご来場有り難うございます〕【Home】

《1999/04/14》[ムクドリの歌]お上りさんをあざけって『ムクドリ』とよく言われます。灰褐色の羽で黄色のくちばしと脚を持ち、世界に約110種分布する鳥です。夜は大きな集団で共同に眠ることもあり、鳴き声がとても騒がしいのです。九官鳥もムクドリ科の鳥で、光沢ある黒紫色で、上手に言葉や音をまねることができます。モーツァルトがピアノ協奏曲第17番ト長調KV453を作曲して一月半後、小鳥屋でムクドリが終楽章のテーマをさえずっていたのを偶然に耳にしたのです。自分の作った曲をさえずる鳥を見つけて、モーツァルトもよほど嬉しかったのでしょう。早速買い求めたそうです。このムクドリが亡くなった時も、お墓に詩を書いたそうです。モーツァルトはとても愛情深い人だったんですね。【Home】

《1999/04/07》[音を聞く]S*NYからSuper Audio CD Player が発売されるそうです。ディジタルテクノロジーで限りなく原音に近づけようと試みられている訳です。帯域はDCから100kHz、ダイナミックレンジはもう120dBということで、ソプラノ声域上限が10kHzくらいで可聴域がその1オクターブ上の20kHzくらいと言われていますから、意識の外で感じる領域に踏み入れた凄い事なんですね。胎児は妊娠6ヶ月当たりで蝸牛殻が完成し、8ヶ月で音に反応するようになるそうです。減衰しにくい低音域が羊水を伝わり、極めて高い音が骨導音として伝わるようです。チェロの糸巻きに耳を押し当てると、どんな騒々しいところでも自分の音が良く聞こえます。本体で共鳴して空気を伝わる音とは全く音質が異なりますが。ヴァイオリンの人は顎で自分の音を聞いているのでしょうか?【Home】

《1999/03/31》[桜パワー]寒の戻りで日本列島が震え上がっています。那須では山に雪が降り、平地では梅が満開です。桜の開花が待ち遠しいですね。ところで桜は人にとっても優しい木なんですね。桜皮に含まれるエフェドリンには癒し効果があり、気管支筋弛緩作用を利用して咳止めなどにも用いられるそうです。更に、窒素酸化物(NOx)を吸収する空気清浄化作用においては、桜は通常の街路樹の50倍という優れものなんです。それなのに、近所にある公民館の桜は、道路拡張工事の為切り刻まれてしまいました。おかげで組内のお花見が無くなってしまいました。本当に残念です。昨今は『花より団子三兄弟』ですかね?【Home】

《1999/03/24》[心地よい演奏]3月22日の那須野が原ハーモニーホールのオーケストラ養成講座の演奏会が無事催されました。高い緊張感の中でも、とても心地よい演奏が出来た事は本当に良かったと感じています。アンコールに小川典子さんがリスト作曲の『ラ・カンパネッラ(鐘)』を演奏して下さいました。これは、6曲からなる『パガニーニによる大練習曲』の第3番に当たるもので、元曲はパガニーニ作曲のヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調の第3楽章『鐘のロンド』をピアノ用に編曲したものです。「ピアノのパガニーニになろう」と決意したリストの思いが込められた名曲の一つで、超絶技巧が駆使されています。コンチェルトの伴奏をさせて頂いただけでなく、同じ舞台上でこの素晴らしい演奏を聞けるとは夢にも思いませんでした。檀上にいる事も忘れウットリと聞き入ってしまいました。なんて幸せ者なんでしょう。手前味噌になってしまいますが、小川さんからは、「アマチュアである事を忘れさせるような演奏だった」、三石さんからは、「指示したところが直ぐに変わってくれた」との最高のお褒めの言葉を頂戴しましたので素直に喜んでおこうと思います。「全体のバランスにもっと気を配れる余裕が出来たら」などとの勉強材料もありましたが日頃の練習の成果がよく現れていたのではないかと思います。【Home】

《1999/03/17》[ピタゴラス音律]三平方の定理で知られていますギリシャの哲学者・数学者・宗教家・天文学者ピタゴラスは音楽の進歩にも大きく貢献しています。世に言う『ピタゴラス音律』です。ドソレラミと5度4度の美しい響きから追ったものです。特に完全4度の振動数比は3:4で、いわゆる黄金比となっているのは偶然ではありません。テレビの縦横比などに代表されるこの割合は、自然界でもいわゆる「まつかさ」の雌花の多数の鱗片の並びにも現れているのです。また、6畳間の縦横も3:4なのです。あなたも知らず知らずにこの黄金比のとりこになっていたり、みずから黄金比を作り出しているかも知れませんね。【Home】

《1999/03/10》[小川 典子さんの皇帝]春分の日の振り替え休日3月22日(月)15時より、那須野が原ハーモニーホール・大ホールにて、オーケストラ養成講座のお披露目の演奏会が催されます。入場は無料です。演奏曲目は、ロッシーニの『セヴィリアの理髪師』序曲、ドヴォルジャークの交響曲第8番ト長調、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』の3曲です。ピアニストになんと小川 典子さんが来て頂けます。指揮は、以前フロイデを振って頂きました三石 精一さんです。講座では、弦楽器指導の藤沢 一彦さんと管楽器指導の高橋 貞春さんのお二人の講師陣による懇切丁寧なご指導の元、懸命の練習が繰り返されております。是非、お時間を割いて頂き足をお運び下さい。また、辛口寸評などもお待ちしております。【Home】

《1999/03/03》[音楽と命]モーツァルトの音楽を聴かせるとおいしいお酒が作れたとか聞きますが、お酒に命が有るのでしょうか?アメリカでは死亡した人の身体を凍結させ保存するビジネスさせ有るそうです。最近、脳死患者の臓器移植の話題が盛んに報道されています。実際にケープタウンで脳死患者の心臓移植が初めて行われたのは僅か32年前の出来事です。脳死したドナーの60兆個の細胞が全て死滅したわけではなく、脳波が認められないわけです。重病を抱えたレシピエントにとっては、臓器移植しか道が無ければ、本当に有り難い訳です。音楽でも生の演奏は生きていて、録音は生きていないとさえ言われます。また、文化は脈々と生き続けるものとも言います。生き物も音楽も命の定義は難しいですね。どちらにしても、ドナーのご冥福をお祈りすると共に、ドナーの分までレシピエントに生き抜いてもらいたいものですね。【Home】

《1999/02/24》[祝 演奏会成功]モーツァルト合奏団の第1回定期演奏会には大勢のお客さんに来て頂いて本当に有り難うございました。また、賛助出演で駆けつけて頂いたチェリストのヴァーツラフ・アダミーラ先生と門下生の方々、小林武史先生のお弟子さん、アマデウス音楽院の皆さんも有り難うございました。発足以来約9ヶ月の間に本番も含め38回の合奏練習の成果をメンバー全員が精一杯出せたと思っています。客席からは見えない舞台裏でも、チラシ、プログラム、看板、進行表、案内状の作成、受付、ケータリング、ステマネ、ドアマン、カゲアナ、舞台セッティング、花束、録音、打ち上げ等々の手作り運営もとても大変で、演奏に集中できないことが心配なくらいですが、皆で気遣い合って大きな取りこぼしも無く、比較的にスムーズに行えたことはとても良かったと皆さんに感謝しています。【Home】

《1999/02/17》[都合により1回休み] 【Home】

《1999/02/10》[急激な変化は身体に毒]寒い時期に冷えた浴室で凍えながら、いきなり熱い浴槽に入り、長風呂をすると血圧がなんと40〜50も乱高下するそうです。お年寄りの入浴事故は就寝中に次いで多く、年間約1万人の方が亡くなっていますから、交通事故と同じレベルなんですね。浴室を良く暖めて、ぬるめのお湯にリラックスして入ると良いようです。楽器の練習も、ウィークデイは時間が取れないため、休日にまとめてシャカリキに練習したり、演奏会が近付いたので固めて猛練習をしたりすると、あちこち身体を傷めます。短時間でも毎日楽器に触ると随分違うようです。言うは易く行うは難しですが。また、楽器を温度・湿度の極端なところに置いたり、急激に環境を変化させると、弦はプチプチ、板はバリバリなんて言う事になりかねませんのでくれぐれもご注意を!【Home】

《1999/02/03》[第1回定演]バレンタインデーの2月14日(日)に那須野が原ハーモニーホール大ホールにて、14時からモーツァルト合奏団の第1回定期演奏会を催します。入場は無料ですが入場整理券を発行しておりますのでmukudori@nasuinfo.or.jpまでmailまたはTEL/FAX:0287-36-7666でお名前と整理券枚数をご連絡して頂ければ、当日受付に整理券をご準備致します。演奏曲目はモーツァルト作曲のディヴェルティメント変ロ長調KV137、ヘ長調KV138他です。賛助出演に地元だけでなく東京や仙台からも愉快な仲間が沢山駆けつけてくれます。乞うご期待!当団はヴァイオリニストの小林武史先生を音楽監督に迎え、情熱溢れるご指導の元、とても自由な雰囲気でアンサンブルを楽しんでいます。納得し、良い演奏が出来た時の喜びは何物にも代え難い貴重なものです。当団は昨年5月10日に発足して以来、7月11日のアマデウス音楽院発表会の賛助出演、11月15日の西那須野町音楽祭への参加、12月23日のクリスマスコンサートを経て、漸く第1回の定演を持つことになりました。音楽を通して発見と共感による感動の喜びを皆様にお伝えできれば幸いです。今後も妥協すること無くひたむきに最高の音楽創りを目指して取り組んでいきます。是非お誘いあわせの上、足をお運び下さい。また、当団では弦楽器奏者の仲間を募集しております。お気軽に声をお掛け下さい。【Home】

《1999/01/27》[一風変わった曲]モーツァルトのディヴェルティメント変ロ長調KV137は一風変わった曲です。先ず、弦楽器だけの小編成構成であること。わずか3つの楽章から成っていること。更に、楽章毎にテンポの上がっていくストレッタ型であること。しかも全楽章が同じ調性であること。でも、人懐っこい親しみの湧く面白い曲です。第1楽章は四分の三拍子のAndanteで序奏的な二部分形式です。第2楽章は四分の四拍子のAllegro di moltでエネルギッシュなソナタ形式です。半音階的動きによる割り切れないもどかしさのようなものを、軽快な下降音階で払拭するような面白さもあります。第3楽章は八分の三拍子のAllegro assaiで舞曲風の三部形式です。強拍まで伸ばし続ける形のシンコペーションも転調とあいまって効果的に使われています。10分足らずの小曲ですが、純真なあどけなさとちょっとお洒落っぽさを気取ってみせるような、複雑な心情が伝わってくる不思議な曲です。きっと16才のモーツァルトは思春期の多感なエネルギーを実験的にぶつけていたのでしょう。【Home】

《1999/01/20》[1000人のチェロコンサート]パブロ・カザルス没後25周年祈念と阪神・淡路大震災復興支援チャリティを兼ねて、神戸ワールド記念ホールで昨年11月29日催されました『1000人のチェロコンサート』の模様がが日テレで深夜に放送されていました。私のお友達のお友達が参加されたそうです。世界各国から1013人、4歳から88歳までプロアマ問わず集まって共演されていました。阪神淡路大震災から4年も経ってしまったんですね。三枝成彰さんの『チェロのためのレクイエム』も胸にぐっときました。瞬く間に失われてしまった6400人もの尊い命へのご冥福をお祈りすると共に、被災復興にご尽力されている方へ応援の気持ちをお伝えしたいと思います。また、伊丹駅も日本一の福祉駅と生まれ変わったようです。他のところでも再発を防止するためのインフラ整備も早急に行わなければならないと思います。【Home】

《1999/01/13》[継続は力]チェリストのヨーヨーマさんがあるTV番組で、小さな事を少しずつ実現して積み重ねて行けば、いずれは大きな夢が叶うと言ってました。ブラームスは第1番の交響曲を完成させるまでに費やした歳月が約21年といいますから大変なものです。納得いくまでの経験と努力に裏付けられた重厚で壮大な素晴らしいこの曲も当時は彼の知名度でよく演奏されたようですが、聴衆も多少戸惑い気味だったようです。一つのことでもなかなか続けることが難しい忙しい時代ですが、大きな夢を描いて日々の積み重ねを継続できるといいですね。何事も『継続は力なり』ですね。【Home】

《1999/01/06》[消化に良い音楽]年末年始は消化器官も何かと忙しいようで、暴飲暴食でもたれ気味の胃腸の働きを助けるために、お薬の力を借りていらっしゃる方も多いかと思います。あるいは、消化の良いものを食べることにより、胃腸の負担を軽減している方もいらっしゃるでしょう。でも、元々持ち合わせている胃腸の潜在能力を引き出すことで楽しい食生活を送ることができると思います。リラックスすることが重要な鍵を握っているのです。そこで登場するのが、音楽です。おせち料理にモーツァルトのフルート協奏曲などは如何でしょうか?是非お試し下さい。【Home】