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LAUREL_KSC130_maintenance_49
HKS製TWINPOWER(ツインパワー)の装着

今回は、エンジンの点火系統の強化です。
HKS製品の、TWIN,POWERというCDIとフルトラの良いとこ取りの点火系性能で
かなり期待出来る商品と思われます。

あるHPでCDIやMDIなど本格的に研究していらっしゃるHPを「GX6さん」から御紹介
頂きまして、内容を読んでみるとサイト運営者様が電気に詳しいのと、研究熱心なので
インプレッションなどとても判りやすく、勉強になりました。

調べてみると、C.D.I.は貯めた電気を一気に放出してプラグを点火させていて
低回転時は混合気の圧縮が弱い為にC.D.I.の点火時間では点火しにくいらしい。
HKSのツインパワーは、ノーマルの点火と併合させて放電を行うシステムらしいのです。


このHKSのツインパワーは正面に発光ダイオードのインジケーターとマイナスドライバーで
調節できるアジャスターがついていまして、ある程度の範囲で合わせる点火コイルとの
マッチングが調整できるようになっているようです。


エンジンをかけて、回転数を上げてアジャスターを回していくとインジケータが点灯する
箇所があって、そこが使用する点火コイルとのマッチング位置になるらしいです。


↑購入したTWIN,POWER(HKS製)です↑
配線の接続コネクター部分にある空のコネクターは
ツインパワーを外してノーマル状態に戻す際に直ぐに
戻せるようにバイパスをかけるコネクターです。



TWIN,POWERのC.I.S TYPEという商品です。
ULTRA 製CDI 専用点火コイル
この部分がコイルとマッチングを取る調整部分です。
CDI専用です。
上記のTWIN,POWERに合わせるのがこの「 ULTRA」製
CDI 専用点火コイルです。マッチングが良いようです。





TWIN,POWERについて詳しく無いので現行タイプの
性能や効果についての記事をのっけてみました。




ノーマル状態の点火イメージ ツインパワーの点火イメージ

メーカーの解説です。

ハイパワー化したチューニングエンジンは、そのパワーに見合うだけ燃料増量を行うために
ノーマルよりも失火しやすい状況になります。
さらには、高回転高負荷時の発熱量も増加することから一般的に高熱価プラグに交換されるため、
冷間時の始動性が悪くなるといった症状にも陥りやすくなります。

このようなチューニングエンジンの点火における弱点を取り除くのが、
Twin Powerなのです。
Twin Powerフルトランジスタ方式C.D.I.方式の複合放電方式により、
低回転から高回転まで理想的な点火性能を持ち合わせています。


右のグラフは、シャーシダイナモによる
BNR34のパワーチェックデータです。
EVCでブーストを0.89×100kPa(0.9kgf/cm2)
に制御した状態で計測しています。
青色と紺色の線がそれぞれノーマル状態での
パワーとトルク、それに対して赤色と茶色の線が
それぞれTwin Power TYPE-DLI II 装着状態での
パワーとトルクのグラフです。
Twin Power TYPE-DLI II 装着状態でのパワーと
トルクの両方が、3250r/min以上のエンジン
回転域で明らかにノーマル状態よりも
上昇していることが分かります。


他のサイトでも実際に色々試していらっしゃる方のコメントを聞いても
メーカーで主張しているような効果が実際に体感したそうです。

精密な測定器での違いも良いですが、精度の悪い体で感じるのは
相当な違いが無いと判らないと思いますので、私は実績がある方々の
コメントを信じて今回これをやろうと思っています。

ツインパワーとCDI専用コイルの配線方法を計画しました。
(実は機器を壊さないようにGX6さんに配線を教えて頂きました。)




↓作業が進みました↓


今回の装置を取り付ける為に金具を作りました。
錆止め兼プライマーの処理
塗装色は白です。
コイル部分に取り付け金具を2個装着します。
コイルの上にCDIユニットを固定します。
車両に取り付けて完成です。
このあと錆び止めプライマー処理をします。
プライマーの完了で次は塗装です。
塗装も乾燥し金具の完成です。
この一方の金具にCDIを固定します。
コイルとCDIの配線を接続します。
取り付け状況はこんな感じです。

ツインパワー+CDI専用コイルへの換装が完了(仮)しました。
変更前と見比べて下さい。このあと試運転が待っていますので
少し長い期間の動作試験をやって行きたいと思います。
ノーマルのコイル抵抗は、装着したままですが配線の
中継用に使用しているだけなので、使用していません。


エンジンルーム全体の風景は、この様になりました。


それでは「HKS製ツインパワー+ウルトラ製CDI専用点火コイル」への
点火システム変更を行ったインプレッションを御紹介させて頂きます。

ここでのインプレッションは取り付け直後の感想なので
体感結果により随時記載事項が変わります。

1. 始動性
取り付け直後の始動性は、あまり変わりません。
何度かですが始動直後にエンジンがかぶるような症状が感じました。
アクセルを煽ってレーシングし何度か回転を上げると回復します。
(もしやTwin Powerが壊れていたりして???元に戻せるようにします

2. 低速走行
基本的に低速部分はフルトラの効果なので、私の車の場合は元々
フルトラなので低速での効果はあまり期待出来ないのでしょうけど、
何故かトルクフルに変化しました。
排気音も力強く感じますが、実際の走行もトルクが太った感触で、
良く通る坂道で登坂も試みましたが、以前より軽い走りで走行するので
アクセルの踏み方が随分少ないように感じました。

3. 中速走行
まだインプレッション出来るほど走り込んでいませんが、低速から高速に
掛けてのレスポンスは随分良いようです。
極端な加速向上では無いですが、全域で力強く回転上昇がスムーズです。

4. 高速走行
今まではエンジン回転の上昇は5,500rpm位でパワーのピークを
迎えていたのですが、今回6,000rpmまでしか回していませんが、ここまで
あっけなくスムーズに回ってしまいます。
私の場合ここまで使う事は、まず無いでしょうけどね♪

5. 排気音
排気騒音ですが、変更前はアイドリングから2,000rpm位までは割と静かで
2,500rpm程度から音が大きくなり3,000rpm付近のキャブレターメイン
ジェットから燃料が出る辺りから排気音も大きくなっていました。

変更後はアイドリングこそ静かですが、1,500rpm以上の排気音が全体に
大きくなりました。いままでは低回転時の排気音は非力な感じを受けましたが
変更後は、全域で力強い排気音に感じます。

6. 燃費
エンジン関係がノーマル状態の時の燃費は、約5.0km/リッター前後でした。

キャブレター変更後の燃費は、必要以上のアクセルワークをせずに大人しく
走行すると約4.8km/リッターで、アクセルをふかし込むような走りをすると、
約3.8km/リッターまで落ち込んでいました。

以上満タン法での計測結果ですが、今回の点火系の変更後の燃費は今後
何度も測定しまして平均的な値を記載したいと思います。

7. その他
システム変更後にアイドリングに変化が在りました。
変更前のアイドリングが800rpmで変更後が1,000rpmで約200rpmほど
アイドリングが上がりました。丁度点火時期を進めた時に起こるような感触です。







↑作業が進みましたらアップします。↑

今回のTwin Power TYPE-DLI IIは、中古の商品なので手入れをしますが
先ずは、動作テストをして確認をしてから、リペイント等を行うつもりです。
この後本体の手入れをし、電源部分の強化も計画していますしプラグの
ギャップ調整も見るようですね。完了しましたら又御紹介いたします。