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NOTES
作品には,萩,"熊川土",そして私が自分で用意した,半磁土の三種類の土が使われています。
栃木県黒磯市に築窯した当時は、粘土や釉薬の材料が必要になると、他の誰もがするように、電話一本で注文していました。
最近は、もうそのように単純にはいきません。シャベルを持って粘土を掘りにゆき、釉薬に使う灰は、桜、ナラ、松、杉といった木や、もみ、わらを自分のまきストーブで燃やしたものを使っています。又、地元の山からの火山灰も釉薬の中に使われています。
そして近所の人も、貴重な"資源"です。時々,面白い土などを持って来てくれるのですが、それがどんな性質のものか、どのような焼き上がりになるのか、使ってみないとわからない、というのは、非常に楽しみでもあります。
"熊川土"というのは一番扱いにくい土で,掘り出してすぐ使えるものではありません。
まず、石や枯葉を取り除き、きれいにしてからさらにビールをまぜて最低1年間ねかせておか なければなりません。
木灰も、枝か幹か、木のどの部分がどれだけの割合で混ざっているかによって,結果が違って くるため、テストをくり返し、最良の割合を見つけ出します。ここの作品には主として木灰と 亜鉛華の釉薬が使われています。
焼成は,素焼きと本焼きの2回のものがほとんでですが、ガラスを使ったものや金彩のあるものは3回から4回窯に入れます。

出来上がりは偶然的なもので結果は窯のみぞ知る、といったところです。

 

さらに・・・
私の使う灰釉は11世紀から13世紀にかけての宋時代に使われた、鈞窯というもので、その成分についてはよく知られていません。1260℃で還元焼成しますが、いろいろな種類の灰を使っている為、青、赤, 紫といった色調が微妙に変化して現れます。
結晶釉に関しては、その成果を1920年代のドイツの科学者に負うところが多く、大きな結晶を得る為に当時は一ヶ月以上も焼き続けたということです。結晶釉は酸化焼成で、温度は1300℃まで上がり、火を止めた後、5時間くらい一定の温度を保ちます。
Jay Jago
Jago Ceramics Home